tossy

アヒルが、ガーガー

【定期ポスト】最近の曲々 (December, 2015)

それでも前へ進むことが人間として必要なんだと思わせてもらえるのは、気高い人たちが確かに存在していることを知っているから。ということで、もがく私を彩ってくれた曲々をご紹介。

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Sunset Jesus - Avicii
T.Bergling, C.Falk, R.Yacoub, M.Posner, G.D.Graw, D.Lennevald, S.Cavazza, S.Kotecha / Produced by Tim Bergling / Additional Production by Dhani Lennevald / Vocals by Sandro Cavazza

Sunset Jesus

Sunset Jesus

  • Avicii
  • Electronic
  • ¥250

新作 “Stories” は、きちんと生活の中に取り込める曲も多くて、お作法としては EDM であるけれど日常的に聴けるというか、そういう Avicii 作品が広がりを見せている様子が十分にうかがえる一枚。とは言え、彼に期待する「上げてくれぇ、オレを、上げてくれぇ…」みたいな気持ちを裏切らない、この一枚におけるハイライトが、”City Lights”, “Pure Griding” を経てこの曲へと連なる三曲ではないかと思ってる。一曲目で高められ、二曲目で憤らせられ、そしてこの曲でガツンとカタルシスを与えられる。とは言っても、どの曲にも、なんというか、思い描ける風景が確かにあって、ちゃんと泥も土もついてる音楽という感覚が持てる。

 

A Sky Full Of Stars - Coldplay
G.Berryman, J.Buckland, W.Champion, C.Martin, T.Bergling / Produced by Coldplay, Paul Epworth, Daniel Green, Rik Simpson / Co-Produced by Tim Bergling

A Sky Full of Stars

A Sky Full of Stars

初めて聴いたときは「ええ歌や」としか思ってなかった Coldplay の名曲が実は Avicii プロデュースということを知り、神様ありがとう、という満たされた気分に。Coldplay が Avicii をフックアップしたのも、彼がフロアへの曲しか作れないような作家ではなく、シンガーソングライターとしての叙情性(それもけっこうなまでにユースで青い)を持ってることを十分に評価しているからだと思う。言うまでもないことですが。ちなみにこの曲が収録されてるアルバム “Ghost Stories” のクレジットには、Madeon の名前もリストされていて、確かに至福な一枚になってるのです。

 

Walls - Slaptop

Walls

Walls

  • Slaptop
  • Electronic
  • ¥250

サッカーゲームがしたいなと思い、FIFA シリーズなのか、ウイニングイレブンシリーズなのか、今買うならどっちなのかをムダに考える数週間という期間があった。そのとき FIFA シリーズにこの曲が採用されていたというたった一点で、何と PS4 まで買ってしまったという罪深い一曲。これまで聴いたドロップ(音サビ)がある曲のなかで最も品があるというか、悲しい気分になるドロップって初めて聴いたので、その印象が強烈で思い入れの強い作品になった。単にエフェクト掛けたドロップにやられてるだけって話もあるけど、音の取捨選択が他の曲と違うだけで、こんなに物思いにふけられるのかと思って、けっこう考えさせられてます。目的が明確だった音楽ジャンルが、いろんな派生をしている様子(生態の変遷?)を確かめられるのは、やっぱり音楽の醍醐味。

 

お願い!シンデレラ - CINDERELLA PROJECT
作詞:marhy / 作曲・編曲:BNSI(内田哲也)/ Starring: 島村卯月(CV: 大橋彩香)渋谷凛(CV: 福原綾香本田未央(CV: 原紗友里赤城みりあ(CV: 黒沢ともよ)アナスタシア(CV: 上坂すみれ緒方智絵里(CV: 大空直美)神崎蘭子(CV: 内田真礼城ヶ崎莉嘉(CV: 山本希望多田李衣菜(CV: 青木瑠璃子新田美波(CV: 洲崎綾双葉杏(CV: 五十嵐裕美前川みく(CV: 高森奈津美三村かな子(CV: 大坪由佳諸星きらり(CV: 松嵜麗

お願い! シンデレラ (CINDERELLA PROJECTver)

お願い! シンデレラ (CINDERELLA PROJECTver)

  • CINDERELLA PROJECT
  • Anime
  • ¥250

でもいっぽうで、一直線にひとつの目的を満たすためにひた走る音楽というのも、やっぱり必要だし素敵で。フロアライクという意味では、前述の EDM 的な音楽たちよりも、この曲のほうがずっと一途。歌詞としては「もう一回」と「進もう!」だけで、もう十分。この曲と “The Days / Avicii” は、今の僕にとって完全に演歌扱いです。

 

愛のまぼろし featuring tofubeats (Music Video) - G.RINA
Words, Music & Produced by G.RINA with tofubeats / Director: Shunsuke Sugiyama

鬼名曲の “No.1” のアンサーソングとして作られたとのことですが、人は許しをどのように乞うのか、という点について描かれた曲であり、そのミュージックビデオなのかなと思って何度も観返しています。監督であるスケブリさんが「いろいろ出しきって搾りカスみたいになってます。」とツイートされていたけど、とにかく細かく行き届いた(ちょっと行き届きすぎてる?)くらい描写がなされた作品なので、是非映像付きで聴いてみてほしい。

 

I Believe In You - tofubeats
Written by tofubeats / Programming by tofubeats / Additional Voice by tofubeats / Produced by tofubeats

I Believe In You

I Believe In You

アルバム “POSITIVE” に関してトーフくんの色々なインタビュー記事を読んだけど、一番思い入れのある曲として語られていたのがこれ。前作のアルバムもそうだけど、最後にこういう突き抜けて自らの本領をさらけ出せるというのは、彼が色々な形での楽曲制作をしているからこそ、なのかなぁと思う。自分の作品まで客観的で迎合的に締めくくられていたら、やっぱりそれはちょっと悲しいし、そういう意味でこの曲があるということが、聴き手としてもすごく救われる気持ちになれる。ありがとう、トーフくん。これからもめっちゃ応援してます。