tossy

アヒルが、ガーガー

【定期ポスト】最近の曲々 (February, 2015)

悲観に逃げるという卑怯なことをどこまで続ければ気が済むのだろうと情けなさでいっぱいになるから、替わりに音楽へ逃げる時間を増やそうとしている二月。冬は苦手だ。彩る音楽に感謝を。

 

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time will tell - tofubeats with BONNIE PINK
Utada Hikaru / Produced by tofubeats / Vocal by BONNIE PINK

time will tell

time will tell

原曲にそこまで思い入れがあった訳ではなかったけど、tofubeats くんの「引き受けている」感じがすごくて、楽曲にあった説得力が倍増しているように感じる一曲。この企画アルバム自体が「音楽家」による「解釈について」という名前が付いているうえで、引き算で成立しているこのリミックスはすごく強さを持っていると思う。他の収録曲も(岡村靖幸も、浜崎あゆみも)そういう意味で聴き応え抜群。宇多田さんすごい。

 

こきゅうとす - 花澤香菜
作詞:ティカ・α / 作曲:ティカ・α / 編曲:やくしまるえつこ, 山口元輝 / Produced by やくしまるえつこ / やくしまるえつこ (dimtakt, programming, prc) 永井聖一 (g) 栗原正己 (b) 山口元輝 (ds, programming) 

こきゅうとす

こきゅうとす

花澤香菜の曲」という感じで聴く歌ではないと思うけど、やくしまるさんがこの曲を作ろうとしたときに見えた像がこの曲を作らしめたとするなら、なるほどと思えてくるような。もう終わるのか、これからなのか。陽気なのか、陰気なのか。まだ願っているのか、すでに諦めているのか。冬コミのブースでガンガン掛ける曲ではないとやっぱり思うし、コマーシャルな曲でもあんまり無いけど、やくしまるさんの楽曲のひとつとして、でも勇気づけられる。

 

NOW ON AIR - 赤い公園
Written by 津野米咲 / Produced by 蔦谷好位置

NOW ON AIR

NOW ON AIR

昨年出た彼女たちのアルバム「猛烈リトミック」のオープニングテーマで、MV 含めて女子推しな一曲やけど、リビドーがちゃんとコントロールされていて聴きやすくて気に入っている。実はすごい根暗な歌やけど、どこまでもポップ(誰も傷つかない、みんな楽しい)にラッピングされていて良い。バンド組んで演奏したら、女子高生にはきっと気持ち良いのだろう。

 

ハロー、グッバイ - charlot
Written, Produced and Mixed by Naoki Kono / Vocal by Cosame Nishiyama

東京で暮らす二人の女の子が紡ぐ物語から、マンガや音楽やデザインを作り出していく「ハロー、グッバイ」というプロジェクト。その第一弾として作られた楽曲。本当「テーマ」っていう言葉に相応しい、想像力や物語の背景へ思いを巡らせる一曲であると同時に、貧弱なくせに混乱している自分の物語をふと回想してしまう一曲。なんというか、トレンディだなぁという感想を、久々に持ったかもしれない。

 

Still Changing - Rhymester
Lyrics by Mummy-D, 宇多丸 / Produced by BACHLOGIC / Music Video Directed by tatsuaki

BL の「仄暗い場所から希望をうかがう」トラックに、変わり続けているということを今も変わらず(でもめっちゃカッコ良く、どこまでも男前に)明らかな確信を携えて歌い上げる、やっぱりすごい一曲。25 年経って更に自分たちのボリュームとターゲットを広げ続けるって奇跡みたいなことで、その事実を嫌らしくなく掲げる作品に仕立て上げるところも、恐れ入りますという気持ちでいっぱいになる。あと何が良いって、Rhymester の作品を聴くのが初めてという人に向けても、きちんと魅力が伝わるアジャストメントが徹底的になされていること。クリーンな楽曲やし、ラップの面白さも分かりやすい。サービス精神とポジティブネス、見習いたいです。

 

Get Wild 2014 - TM NETWORK
Words: Mitsuko Komuro / Music: Tetsuya Komuro / Guitar: Kazuhiro Matsuo / Produced by Tetsuya Komuro

Get Wild 2014

Get Wild 2014

これまで特に聴いたことなかったのに、昨年のライブ映像になぜかハマってしまい、ゴリゴリの小室 EDM をリピートしまくっている。ニコニコもアニメと合わせた MAD がたくさんあるし、原曲も含めてやっぱりカッコいい。ペラッペラの(褒めている)歌詞とか、みんな口ずさめるフレーズとか、かつての曲だったから気持ち良く浸れる楽曲性を僕は今も聴きたいと思うし、それをちゃんと調整して出してくれる大人たちが居るというのは、とてもうれしいこと。