瞬間最大風速的 2013 年ベスト 9 曲
前のエントリーで、今年 2013 年にガッツリ聴き込んだ曲々を紹介したけれど、単発的によく聴いた曲も愛おしいので、ここで同じように書きとどめておきたいと思う。
1. GOUNN - ももいろクローバー Z
作詞:只野菜摘 / 作曲:しほり / 編曲:木村篤史
NARASAKI さん、ハマ・オカモトさん、ピエール中野さん、ASA-CHANG さん、木村篤史さんと豪華メンバーに囲まれつつも、ももクロちゃんの存在感はむしろその輪郭を明確にしているという猛々しい一曲。アイドルとして求道的な様をプロレスやサラリーマンに例えてきた彼女たちの楽曲が、遂に仏道をモチーフとしたというところを見ると、聴き手としては一方的に「行き着いたもんだなぁ」という感慨にふけってしまう。
2. 回レ!雪月花 - 歌組雪月花
作詞・作曲・編曲:ヒゲドライバー
日を追うごとに BPM が速くなりつつある J-POP および アニソンシーンにおいて、BPM 160 という「超速すぎないけど速い」テンポで流行りの和物ディスコを畳み掛けてくる。でも作品を観てみると、単純に流行るから和物にしたという訳ではなくて、登場するキャラクターや文脈を鑑みてこういう曲調を「敢えて選んだ」という風に思えるから、なんだか可愛く思える一曲。
3. 恋は渾沌の隷也 - 後ろから這いより隊 G〔ニャル子(阿澄佳奈)、クー子(松来未祐)、暮井珠緒(大坪由佳)〕
作詞:畑亜貴 / 作曲・編曲:田中秀和 (MONACA)
\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!
4. 熱愛発覚中 - 椎名林檎と中田ヤスタカ (CAPSULE)
作詞・作曲:椎名林檎 / Sound Produced by Yasutaka Nakata (CAPSULE)
林檎嬢と中田ヤスタカ大先生が手を組んだらこうなるという、淫靡な一曲。二人の懐の深さというか、引き出しの多さに眩暈がする。甘美さを描き切れる創り手は、本当にすごい。
5. The Cut featuring Rhymester - Base Ball Bear
作詞:小出祐介, Mummy-D, 宇多丸 / 作曲:小出祐介
とりあえず Music Video が出色の出来。ちゃんと互いを称え合って、良さをきっちり出せているコラボレーションというのは、広く見渡せどありそうでそんなに無い。勝ち方を押し付けるのではなく、やはり毎度毎度 K.U.F.U. なのですよ。
6. BESHI - KREVA
Words & Music by KREVA / Produced by KREVA
コマーシャルソングという制約がある中で、やっぱり彼は彼らしく「見たことあるようで見たことない」一曲を綴りあげている。打ち込みバージョンとバンドバージョンがあるけれど、ライブでのパフォーマンスも踏まえると、バンドバージョンで意気揚々と歌い上げている方がこの曲には合っていると思う。
7. 恋するフォーチュンクッキー - AKB48
作詞:秋元康 / 作曲:伊藤心太郎
70's ディスコ調という全年代へ向けた「よってこいコンセンサス」を纏いながら、指原莉乃という稀代のコメディエンヌをモチーフとして、選ばれなかった者の美しさ(しかし彼女は The Chosen One になれたというダブルコンティンジェンシー!)を鮮やかに描き出せているからこそ、これだけの流行事象になり得たのかなぁと思う。いずれにせよ、とっても愛おしい一曲。
8. Don't Stop The Music featuring 森高千里 - tofubeats
Music & Lyrics: tofubeats / Produced and programmed by tofubeats
90's J-POP を象徴とする森高千里さんをフューチャーして、過去への尊敬の上で lost decade を経た音楽を奏でる tofubeats くんは、つくづく時代認知力に長けていると感動してしまう一曲。色々な要請や制約があるのだろうけれど、出来る限り今のペースで音楽と向き合ってほしい。
9. Happy - Pharrell Williams
Written, produced and performed by Pharrell Williams
24 時間連続で視聴できる Music Video というチャレンジングな試みと共に再浮上した一曲。何に関しても先んじられる、ファレルのセンスに改めて感じ入る。やっぱりこの人は底が知れない。
10 曲挙げたかったけれど、ここで力尽きる…素晴らしい音楽に囲まれていると思えると、途端に恵まれているなぁと思えてくる年末でございます。