tossy

アヒルが、ガーガー

重ね合わせてしまっただけ。

ここ数日、およそ 5 億年ぶりくらいに自分の仕事をやっている。お世話になっていた前職の上司から突然の依頼で請けた内容で、リハビリがてらにやったらいいかという程度の気分で引き受けることにさせてもらい、あまり気持ちを入れすぎずに取り組んでみている。

仕事の内容は自宅でパソコンがあればできるもの(今のところは)なので、あまり急がず、丁寧にやろうとしすぎずにやっている。突然依頼があった、ということは、大体スケジュールが逼迫しているわけだが、今回の仕事も多分にもれず、明日締切の依頼が今日知らされるというような感じ。

また、過去の自分がどんなふうに仕事をしていたのか今さら詳しく覚えているわけではないが、提出することが最優先という感じで、内容の構成などを十分に練ったりもできていない。というか、あまりそういう気も起きていない。

「暇なので何か仕事があれば声を掛けてください」と言ったのは自分のほうだし、他にやるようなことは実際のところないのだから、やれる範囲ではもちろん付き合っていく。ただ、スケジュールがないからといって頑張って寝る間を惜しんで内容を高めようとしたり、過去の自分はきっともっとうまくやっていたと思って、相手に失望されたくないからフル回転でやろうみたいなのは、ちょっと今は違うのかなという気がする。

今日、割と身近な人がこんなツイートをしていた。

なかなか人気のある企画を書籍化できないと嘆いている編集者(と思われる人)による匿名の投稿に対してのものだ。上記の反応に「そういう見方、捉え方をするのも手よね」という感想を持ちつつ、でもこのストレートな表現と反応に少し戸惑ってしまった。

というのも、自分も仕事をしていたときに、この人が言う「自虐風ナルシズム」や「自分で自分に夢を見すぎている」または「編集者や仕事自体を神聖化しすぎている」などのようなものを内心で感じながら処理できず、混乱状態になって「仕事ってなんだ…?」というような負のループに入り、システムダウンしてしまうような傾向があったので、まるでその自分が安々と言い負かされているような気がしてしまったのだ。

この人は匿名の投稿に対して反応しているわけであって、過去や現在の自分にこの表現を言っているわけじゃない。ただ言及に自分を重ね合わせてしまっただけ。匿名の投稿者と少し似たような職種に就いていた時期はあるけど、別にその人が求められていることと自分は違うし、少し境遇や思いを重ね合わせてしまっただけ。大体、匿名の投稿者のように同じ仕事を 10 年も続けられた経験なんてないから、似ているような気がすると思うことも失礼だろう。それはそれ、これはこれだ。

でも、自分を持ち崩す(逃げて引き込もって対応する)ときに、ナルシズムや神聖化というのはその前段階に発生する心の処理のような気はするし、そういう意味で冷静に参考としたい言及だなぁと思い、記録しておきたくてこれを書いた。