tossy

アヒルが、ガーガー

冬が来る

雪が降った。

11 月中に東京都心で積雪が観測されたのは、54 年ぶりとのこと。季節を間違えてしまったのかと思うものの、別段出掛ける予定もないので、ただただ寒いだけの一日。

やることも思い浮かばず、友人に紹介してもらい、ずっと真田丸を観ている。物語は進む。その時間、ドラマの中に気持ちを沈め、いまこの時を忘れる。一話終わる度に、現実に引き戻される。雪が降る東京、11 月も終わり、何も決められずに待ち状態でいる自分。

外を見ると、帰ってきた友人と話すと、もちろんのことながら、皆それぞれに、現実として自分の物語(本来は人生と言うべきやけど、いまは敢えてこう言いたい)を歩んでいることに気付く。そして、いまの僕は、その当たり前のことをとても不思議に思う。誰しもが自らの物語を紡いでいるということ。自分に、いま、その感覚が持てていないということ。悲しいとか悔しいとかじゃなくて、ただただ不思議に思う。自分の物語ってなんやったっけ?というような。

こういうことを言うのは戯言でしかないと思うけど、しかし、すぐに己を見失いがちな自分を思うと、とても不安になる。時が来れば、状況が訪れれば、自分の物語を紡いでいけるようになれるのであろうか。

冬が来る。どこへ行こうか。

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